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【過去動画の振り返り】キッチンカーの電源選び|電子レンジの出力から逆算する

元動画:【大型電源決定戦】キッチンカーにピッタリのおすすめポータブル電源を技術者が選びました。Jacekry exploler 2000 elechive 2200 Bluetie AC200P(https://www.youtube.com/watch?v=ZaqXZbF6Nbo)

車で食事を提供する仕事は、電気が止まった瞬間に売り物が作れなくなります。キッチンカーやカフェカーの電源をポータブル電源に頼る場合、容量の大きさだけで選ぶと、いざ営業を始めてから「電子レンジが動かない」「置き場所がない」と気づくことがあります。この記事では、2021年5月に公開された動画をもとに、事業用の電源を選ぶときの考え方を整理します。動画は当時の製品を比べたもので、公開から時間がたっています。そのため製品名や価格、販売状況よりも、「何から決めていくか」という順番の部分を中心に読み解きます。なお、記事中の数値は動画の説明に基づく目安です。実際に導入する際は、最新の仕様や取り扱い状況を、各メーカーの公式情報でご確認ください。

最初に決めるのは、使う調理器具の最大出力

動画は、視聴者から届いた相談から始まります。軽トラックを自分で改造してキッチンカーを作っている方が、ポータブル電源を決めかねているという内容でした。動画の話者はここで、いきなり製品の比較に入りません。まず、何の機器を動かすのかを書き出すところから始めています。

調理器具の出力を並べて、いちばん大きい数字を探す

この相談者が使う予定だったのは、圧力鍋、ミキサー、炊飯器、電子レンジの四つです。動画では、一般的な目安として、圧力鍋がおよそ1200W、ミキサーがおよそ300W、炊飯器がおよそ400W、電子レンジがおよそ1400Wと説明されていました。ここで大切なのは、全部を足した数字ではなく、一台でいちばん大きな出力を見ている点です。動画の結論は、最大の電子レンジが1400Wなので、それ以上の出力に余裕がある電源を探す、というものでした。実際の機器の消費電力は機種ごとに違います。手元の調理器具の銘板や取扱説明書を一度見て、自社の数字を確かめておくことをおすすめします。

同時に使う機器があるなら、足し算も考える

動画の相談者の場合は、機器を順番に使う想定でした。しかし、複数の機器を同時に動かす営業スタイルであれば、考え方は変わります。筆者の見方としては、事業用では「いちばん大きい機器」に加えて「同時に動く機器の合計」も紙に書き出し、定格出力に余裕があるかを見ておくと安心です。電子レンジは起動時に大きな電力を使うことがあるともいわれるため、カタログの定格だけでなく、メーカーの案内も合わせて確認してください。

発電機の弱点を、電池で補うという発想

次に動画が触れたのは容量です。キッチンカーでは、従来、ガソリン式の発電機が使われてきました。今回の相談者も発電機と併用する予定だったため、超大容量の電池は必須ではないと話者は考えています。そのうえで話者が強調したのが、発電機の弱点である騒音です。動画では、カセットタイプの発電機を1メートルの距離で測ると95デシベルの音がするとされ、90デシベル前後は大声や犬の鳴き声に近い、とても大きな音だと説明されていました。住宅街で営業するなら、この音は売りにくさにつながる、というのが話者の指摘です。そこで、音がほとんど出ない電池を、スポット的に使う役割で加えます。目安として、2000Wh以上の容量があれば足りるだろう、というのが動画での整理でした。

6つの項目で比べると、順位は何で変わるか

必要な出力と容量の下限が決まったところで、動画は当時の大型モデル三つを比べます。ここでの比べ方は、事業用の電源を選ぶときにそのまま使える形になっていました。

評価の物差しは、設備が動く・容量が足りる・充電が早い・邪魔にならない・費用・入手の6つ

動画が挙げたのは、キッチンカーの設備がきちんと動くこと、容量が足りること、充電が早いこと、邪魔にならないこと、コストパフォーマンスに優れること、すぐに入手できること、の六つです。調理が止まらないことが第一で、次に一日の営業をまかなえるか、補充が速いか、車内の限られた場所に収まるか、予算に合うか、そして開業に間に合うかという並びです。キッチンカーに限らず、移動販売や出張サービスのように「車に載せて使う事業」では、同じ物差しが使えると考えます。

容量は「ミキサーを何時間回せるか」で見る

容量の比較では、わかりやすさのために、約300Wのミキサーを動かし続ける時間が基準にされていました。変換効率を考えない簡単な計算として、2000Whなら約6.6時間、2500Whなら約8.3時間、2060Whなら約6.8時間と示されています。話者自身、ミキサーを一日中使う日はまずないと断ったうえで、炊飯器のように出力が上下する機器があるため、基準をひとつに揃えたと説明していました。実際には変換のロスなどで、これより短くなります。この種の数字は、あくまで候補を絞るための目安として扱い、自社の機器で試算し直すのが確実です。

充電は、ソーラーパネルとの相性まで見る

屋外で営業する事業では、充電の速さも評価の対象です。動画では、各メーカーの専用ソーラーパネルをセットにした場合の充電時間として、約3.5時間、約4時間、約2.5時間という数字が紹介されていました。話者は、ソーラー充電は天気に左右されるため、日が出ているうちに早く多く入れられることが大事だと述べています。ここは製品ごとの差が出やすい項目で、当時は最大容量の機種がソーラーを少し苦手とする、という結果になりました。事業用では、営業日の前夜に電源コンセントで充電できる場所があるかどうかも、同じくらい大切です。

最後に順位を動かしたのは、大きさと「手に入るか」

動画は途中で中間発表を挟み、後半で順位が入れ替わる可能性があると予告します。実際に最終順位を決めたのは、性能の数字より、置けるかどうかと買えるかどうかでした。

車内では、体積が評価を左右する

キッチンカーの車内には、水道や冷蔵庫など、すでに必要な設備が並んでいます。そこに電池が邪魔になるようでは意味がありません。動画では三機種の体積が比べられ、約44,300立方センチメートル、約18,300立方センチメートル、約38,300立方センチメートルと紹介されていました。いちばん小さい機種はバスケットボールほどの大きさとされ、大容量でありながら小型にまとまっている点が高く評価されています。反対に最大のものは、置き場所が限られる車内では少し邪魔になるかもしれない、というのが話者の見方でした。事業用では、容量の大きさより、積めるかどうかが先に来ることがある、という教訓です。

入手性は、開業日に間に合うかで決まる

もうひとつの決め手が入手のしやすさです。相談者のキッチンカーは、設備がほぼ整い、すぐにでも出発したい段階でした。当時、一機種は日本のネット通販ですぐ買える状態でしたが、別の一機種は海外のクラウドファンディング中で、世界的な半導体不足のため生産が遅れていると説明されています。話者は、日本で買えるようになるまで一年以上かかるかもしれないと予想していました。もう一機種は米国限定の販売で、日本での発売は早ければその年の秋か冬ではないか、という予測が語られています。これらは動画公開時点の話です。実際に日本で発売された後の状況は動画と違っているため、現在の取り扱いは別途確認が必要です。たとえば、公式の情報では、この動画で触れられたJackeryのExplorer 2000の流れをくむ「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」の後継として、2026年6月に「2000 Plus V2」が販路限定で発売されたと案内されています。一方、動画に登場した他の二機種については、筆者は現在の取り扱い状況を確認できていません。

点数の差は小さく、順位は前提しだいで入れ替わる

最終結果は、容量とサイズ、価格が強かった機種が13点で1位、ソーラー充電に強い機種が12点で2位、すぐ買える大型の機種が10点で3位でした。話者は、1位の機種は海外のクラウドファンディング価格だったため、その特別価格がなければ2位の機種が逆転していた可能性があると振り返っています。点差が1点と小さいことからも、順位は条件の置き方で変わることがわかります。筆者としては、この結果をそのまま製品の優劣と受け取らないほうがよいと考えます。あくまで「この相談者の条件で採点するとこうなった」という一例です。

動画の流れを事業用の選び方としてまとめると、次のようになります。まず使う機器の最大出力を書き出し、次に発電機など他の電源との役割分担から必要な容量を決め、そのうえで充電のしやすさ、置き場所、費用、入手のしやすさを同じ表で比べます。表をつくるときは、最優先の項目で足切りをかけてから、残りの項目で点数をつけると迷いにくくなります。事業用の電源は、数字が大きいものを選ぶより、自社の営業スタイルに合うものを選ぶほうが、結果として長く使えると考えます。

まずは、お持ちの調理器具や業務機器の消費電力を一度書き出してみてはいかがでしょうか。出力、容量、置き場所の条件が決まれば、候補はかなり絞られます。

お使いの機器や営業スタイルに合う電源の選び方でお悩みの場合は、動かしたい機器、営業の時間、車内の置き場所をお知らせください。使い方に合わせたご提案ができます。

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